大きく成長する岩手県の馬の祭りを終えた息子
青空が広がる早朝の会場に到着し、家族全員でわくわくしながら歩くと、岩手県の馬の祭りに初めて触れる瞬間が訪れた。
柔らかな土の匂いが鼻をくすぐり、鼓動が高鳴る。小さな足元に舞い散る落ち葉が、まるで歓迎ダンスみたに感じられた。
最初は物静かな息子が「怖いかも…」と、つぶやく。だけどスタッフが、そっと手を添えて動物と対面させれば、大きさに驚きながらも、やさしく撫でる仕草を見せた。
一歩踏み出すごとに自信が芽生え、ほほえみが自然と増していく印象。メインプログラムが始まるころ、ふたたび岩手県の馬の祭りのへ戻る。
坂道をゆっくりと進む行列を目の当たりにし、自分も声を上げて応援するまでに成長。
やがて「僕もあの中を歩きたい」と言い出し、急きょ設けられた子ども向け体験に挑戦。
インストラクターの助けを借りながら背にまたがると、少し照れくさそうにしながらも、落ち着いた表情を見せたね。
日が傾き始めた帰り道、最後に岩手県の馬の祭りで見つけた、小さなお守りを手渡すと、そっと胸にしまい込んだ。
「また来年も挑戦したい」と心に小さな勇気の種をまいたに違いない。